うつ
ひと昔前には「子どもにはうつはない」と言われておりましたが、そんなことはなく子どもも「うつ」になります。赤ちゃんでも長らく養育者から引き離されると反応が乏しくなり「うつ」的になります。
一方で思春期はそもそもゆううつな時期でもあります。親子関係における依存と自立、同年代関係における協調と競争、自らの将来における希望と恐れなどの葛藤を常に抱えることになるからです。
周囲に相談できたり、愚痴ったり、泣きついたりすることができる子どもはまだ大丈夫でしょうが、独りで抱え込んでしまうとどんどんネガティブな方に思考が引っ張られます。生活全般で意欲が下がり、「寝ても寝ても眠い」と終日ベッドの中で過ごすようになると「うつ」の可能性が出てきます。
ただ、ここでもすぐに対処して元気にさせようと急がないことが肝心です。頑張り過ぎて疲れ果ててのうつですから、まずは休養して回復を図った上でそこに至った過程を振り返ることが大切です。