盗み
「子ども」と「子どもを取り巻く世界」とを対比させた場合に、育ちの過程で世界に大切なものを奪われた子どもさんが多い印象です。
奪われたものは、慣れ親しんだ環境や大切な人や本来なら与えられたはずの物事だったりします。もし盗みが世界に奪われたものを取り返す行為でなるなら、罪悪感は持てません。奪われたものを取り返しているだけですから。
ただ盗みは法に触れるので気持ちは分かるからどんどんやりなさいというわけにはいきません。もし奪われたことを振り返ってそのことの辛さに触れられるなら精神療法的アプローチも可能になります。
その剥奪された体験に辿り着くことが難しい場合は、児童相談所や少年センターなどで心理的背景も考えつつの指導になります。