過剰なダイエット
何かを得ようとする時に人は努力しますが、努力しても結果が出るまでは時間がかかります。ダイエットは食べなければその分は確実に痩せるので努力と効果がこれほど直結しているものはないです。もちろんこの「食べない」ことが人間の本能に逆らうことなので難しいわけです。
ダイエットに成功し続けるには常人にはない頑張りとその頑張りを後押しする「切迫感」が必要となります。その子どもさんの「切迫感」が何からくるのかを考える必要があります。ダイエット以外の活動で安心感や自信が得られなかったことがこの過剰なダイエットの背景にありそうです。
ダイエットを開始して、当初は体重が減ることに喜びと手応えを感じていたのが、いつしか体重計に乗る度に減り続けることが目的化して標準体重をはるかに下回る体重に至ることもあります。この症状は時に生死に関わります。心理的なアプローチと身体的なアプローチを並行して時には身体的なアプローチを優先することも必要となります。