対人恐怖
家族など近い存在や全く知らない人々に対しては生じにくく、中間的な存在に対して抱きやすい緊張感です。
学校ならちょっと知っているけどよくは知らない相手、それほど親しくないクラスメートと廊下ですれ違う時に「やあ!」と挨拶していいものか?と迷ってしまう相手が中間的存在になります。この緊張感が高じると対人恐怖になります。気にしなくてもいいよと言われても気になるのだから仕方ありません。
似たものに赤面恐怖もあります。「赤くなってはいけない」と思うがあまり赤くなってしまうのです。
症状が重くなると自分の視線が周りの人に不快感を与えているのでは?という自己視線恐怖や自分の臭いが周りの人に嫌な思いをさせているのでは?という自己臭恐怖になることもあります。この迷惑をかけているという思いはなかなか修正が難しいのですが、そのことで子どもさんは苦しんでいます。
いずれの場合も子どもさんの緊張感や恐怖感を否定することなく子どもさんの苦しさに共感しながら対応を考えてゆくことが必要です。