朝起きられない
「朝起きられないから学校に行けない」「朝にちゃんと起きられれば行ける」という子どもさんもおられます。「起きられないから学校に行けないのか?」「学校に行くことがストレスだから起きられないのか?」はなかなかに悩ましい問題です。
ただ児童思春期に何ら心理的問題(不安や葛藤)なく睡眠障害が生じることはちょっと考えにくいです。その意味で不眠も「身体症状」の一部と考えていいでしょう。
日中の生活での不安が大きくなり子ども自身で処理できなくなった時に「回避」が起こることがあり、「朝起きられないこと」が回避であることもあります。その場合は叩き起こしても起きません。
もちろん子どもさん自身は回避しているという自覚はないのですから、「逃げるな」と叱咤激励するのではなくその背景にある不安について考えてゆくことが大切です。